代表者(崎田)コラム

経営者としての悩みとして、売上アップ、コスト削減、事業承継。様々な悩みがあるものの、すべては「人を育てること」に集約されているようです。これについてあなたはどう思いますか?

コラムです。あなたの人生にとってほんの少しでも、良いスパイスになれば嬉しいなと思います。このコラムは【しがらみなし】で書きます。起業する人、社長さんに必要であれば【タブーな話】もします。ご了承のうえ、お読みいただけると幸いです。

経営者としての悩みとして、売上アップ、コスト削減、事業承継。様々な悩みがあるものの、すべては「人を育てること」に集約されているようです。これについてあなたはどう思いますか?

「経営者としての悩みとして、売上アップ、コスト削減、事業承継。様々な悩みがあるものの、すべては「人を育てること」に集約されているようです。これについてあなたはどう思いますか?」というQuoraでの質問に回答させてもらいました

人を育てることに「すべては集約されていない」と考えます。
「結局、人よね?」とおっしゃりたいのかもしれませんが、それも言い過ぎな感じを受けます。

理由をいくつか述べさせてもらいます。

この回答では、私が接することが多い、また私自身も経営に携わった中小零細企業~中小企業、正社員雇用数5人~50人といった規模感をもとにした回答です。

結構、独善的かもしれません。

◆理由その1:人を育てること以外に必須の事項があるから

人を育てることは経営していく上での要素の1つだと考えます。

他の要素は

・マーケティング
・ルールと仕組みづくり
・組織作りにおけるイズムの浸透

があると思います。

「人を育てること」を入れると4つということになりますね。それぞれが密接に関連します。

◆理由その2:経営者はスペシャリストでなく、ゼネラリストとしての能力を求められるから

経営者それぞれが「★★が大事」と考えて行動することは良いことだと思います。その点から「すべては「人を育てること」に集約されている」と考えるのは正解ではあります。

ただ、偏りすぎると弊害を生みます。

極端にいえば、人というのは経営の1つの要素に過ぎず、当然ながら、受注なくして人は育ちません。

ルールや仕組みなくして組織は成り立たず、イズムなくして長期的持続性は保てません。

経営者は人材育成に力を使うことに専念するのは、前述しましたが、不正解ではありません。

経営者それぞれです。ただ私は偏りは避けたほうがいいのでは?と思うのみです。

◆理由その3:どんなに育てても、辞める時は辞める

どんなに愛情をかけても、真摯な態度をもって接しても、被雇用者(≒サラリーマン)は、辞める時は辞めます。

「ずっと勤めたいと思っています、働きやすいし、周りの皆さんいい人たちですし、仕事もやりがいがありますし」

そういう言葉が口から出た人が、半年後、サクッと辞めてゆくことを、何度も何度も経験しました。

とある年の年末、営業終了の日の夕方。

愛情をかけて育てている(つもりだった)新卒の子が、私の退社時に追いかけてきました。

年末の挨拶かぁ~やっぱり真面目な子やな~と思って振り返ったら、辞表を持っていました。

その年末年始、私の気持ち、察していただけますでしょうか?最悪です。

他責でこれ書いているわけではありません。結局、私の責任ということは痛いほど解っています。

もっとこうすればよかった、これからはこうしよう、と、都度都度思いながら、自分の中の価値観もアップデートしながら、やるのが経営者だと、私は思います

自分が雇用される側だと置き換えて考えてみても、やはり、「辞める時は辞める」です。
ま、そうですよね。
けど、良い経営者で、わくわくする方向を示してくれて、働きやすい環境(給与含めて)であれば、長く働く気になります。

被雇用者は、何のために働いているかって、一言でいえば「自分のため」です。

生活、家族、将来の夢、キャリア形成などいろいろありますが、
強引に一言でまとめると「自分のため」なんですよね。

そして、ここ大事なんですけども
被雇用者は「勤めている会社の枠組みの中で、何となく、うまくやってゆける人たち」なんです。
ん~表現が難しいですね。

「何となく出勤し、何となく帰る」
これが苦ではない人たちなんです。

逆をいえば、そうした「何となく」を歓迎し、それを安定を捉える人たちでもあります。

良い悪い、ではなく、そういう人たちなんです。
また、あくまでも経営者目線、経営者としての経験からの言葉です。悪しからずご理解ください。

人を育てることに偏った経営をしていると、経営者の心はズタボロになります。
経営者の心は、会社の数字にダイレクトに出ますから、心が病むと、数字も病みます。

結論へ参ります。(ここまで長くなってしまった…)

・人を育てることは経営していく上での要素の1つであり、「結局、人よね?」的な考え方は少々乱暴では?

・何となく出勤し、何となく帰ることができる人たちがサラリーマンであるからこそ「ルールと仕組みづくり」と「組織作りにおけるイズムの浸透」をし「労せずして売上が立ってゆくマーケティング」を実施し、人を育てることと同じくらいの力のかけかたで頑張れば、経営はうまくいきやすい

と私は思います。

ということで、回答終わりです^^;

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