代表者(崎田)コラム

誰も口にしない起業家のリアルを教えてもらえますか?

コラムです。あなたの人生にとってほんの少しでも、良いスパイスになれば嬉しいなと思います。このコラムは【しがらみなし】で書きます。起業する人、社長さんに必要であれば【タブーな話】もします。ご了承のうえ、お読みいただけると幸いです。

誰も口にしない起業家のリアルを教えてもらえますか?

「誰も口にしない起業家のリアルを教えてもらえますか?」というQuoraでの質問に回答させてもらいました

リアル、ですね。おおむね5人以上の雇用をしている起業家という仮定でのお話とさせてもらいますね。

多くの社長はこう思います。

「自分の生活は最低限でいい、老後はなんとなく心配だけど、まあいい。それよりも従業員の給料を確保したいし、事業を拡大させたい」。

起業して20年ちょっと経ちますが、私も昔、そうでした。

そうやって自分よりも従業員の給料、自分よりも事業のキャッシュを増やしたいと思っていると、いつか、こう思うようになります。

「自分はこんなに我慢して、犠牲を払ってでもやっているのに、なぜうまくいかないんだ!?誰のせいだ!?お前達(従業員)、何やってんだ!?有給だ?昇給だ?甘えるな!」

完全に「やってあげている」感覚です。自分がやりたかったことの原点を忘れていますよね、これ。そう考えている(ときには口に出してしまっている)社長のそばに、もし私がいたら、言ってやりたい。

「あんたが始めたことだろ?あんたがそう方向づけたんだろ?」

すべては思うようにしかなりません。思ったから、希望したからその方向に向かっているわけで、ほとんどは、誰かのせいではなく、社長のせいです。

会社がうまくいっている間は良いですが、人生と同じで上り坂もあれば下り坂もあります。下り坂のとき、自分の資産がないと、精神的余裕もなくなります。会社のキャッシュが足りないときに、補填する余力がない状態。

貧すれば鈍するとはこのことです。

私は社長たちから相談を受ける時には、「あなた自身の資産のことも、事業と同じくらいに考えてください」とお伝えしています。

自分の資産を考えることがすべての解決につながるとは思いませんが、少なくとも、精神的な余裕につながり、他責にならず自責にとどまることができますし、いざというときには会社に貸付もできます。

貧すれば鈍するに陥らなくて済む可能性が高まります。会社と社長自身の通帳の残高は、心の残高といえます。

それに、社長自身の資産形成は、会社運営にとても役立ちます。利点はたくさんありますが、日々の経費を投資と捉える感覚を養えるのが大きいかなと。新分野に進出したいと思ったときにも「いくら投資していくらリターンがあるのか、リターンの継続期間はどれくらいなのか」などなど、計算するノウハウも身につきます。

ということで、誰も口にしない起業家のリアル、になっていますでしょうかね。少なくとも私はあまり聞きませんし、ネットでもこの手の話はあまりみたことがないかな、と。すべての社長がこうとは思いませんけども、共感いただける社長は少なくないのはないでしょうか。

でしょ?社長さんたち。

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