どういう人が中小零細を起業するのですか?
コラムです。あなたの人生にとってほんの少しでも、良いスパイスになれば嬉しいなと思います。このコラムは【しがらみなし】で書きます。起業する人、社長さんに必要であれば【タブーな話】もします。ご了承のうえ、お読みいただけると幸いです。
どういう人が中小零細を起業するのですか?
普段、起業したい人を支援する職業をしています。
経験と感覚は後で書かせてもらうとして。
まずは、日本政策金融公庫(以下「公庫」)の2022/1の統計資料から見てみましょう。
公庫はそもそも中小零細向けが中心の機関なので、統計データもほぼ中小零細と見て良いと思います。
引用:2021年度起業と起業意識に関する調査
起業するという定義も範囲も広いので、生活の糧を得るために事業を立ち上げる人を対象にしてみますね。「ガチ起業家」とでもいいましょうか。「起業家」と書いてある人たちのことです。
上の画像年齢は、まんべんなく分布されていますが、やはり40代が一番多い割合となっていますね。
29歳未満のガチ起業家が意外と多いですね。
性別は73.6%が男性、26.4%が女性となっています。
20年以上前から行政書士として起業家支援をしてきましたが昔は多くても10%程度でしたので、女性社長は増えていますね。いいことだと思います。
ガチ起業家は大黒柱なのか?の問いには、76.7%がYesと答えています。
90%くらい行きそうに思えますが、意外と「大黒柱ではないけどガチ起業家」という方が多くおられるのがわかります。
次に面白いグラフがあったのでご紹介します。
ガチ起業家はあまり育児にかかわっていないようですね。ただ、母数となる人たちは、未婚・子供なし・子育てが終わった方もたくさんいるので、正確には測れない数字かもしれません。
個人的には、ガチ起業家は、育児に携わるための「時間の融通のしやすさ」があるので、もっとかかわっていただきたいですね。
では次。仕事をするうえで最も重視すること。
ガチ起業家は、収入は重視はするけど、仕事のやりがいを最も重視する人たちだとわかりますね。
離職について見てみましょう。
ガチ起業家の81.7%は「辞めます!」と言って退職しているようですね。
まあ、そうでしょうね。
ただ、「勤務先都合による退職→起業」の人がもっと多いと思いましたが、案外と「辞めます!」派が多い、ということですね。
統計情報は退屈してきますから、次を最後にしましょう。
起業の動機の第一位は「自由に仕事がしたかった」です。うん、わかる。
当然かもしれませんが、収入を増やしたかった、というのも次点となっていますね。世の中の富裕層にサラリーマンはほとんどいない、という現実を見るとこれもうなずける点です。
ということで経験と感想から、少し書かせてもらいます。
私の感じる「どういう人が中小零細を起業するのか?」は、
・勤務する中での会社の方向性ややり方、働き方に限界を感じて、自由に働きたくて起業する
・自分の人生、後悔しないように生きてゆきたいと思って起業する
・サラリーマンとしての人生では稼げる金額は上限があるので、自分の力量で上限突破できる起業という道を選んだ
などが頭に浮かびました。
日本の起業率は、海外と比べるとかなり低いと言われます。
これには、リスクを過度に恐れる国民の特徴も影響していますね。
私は自分が起業家であると同時に起業家を支援する側ですが、それらを外して考えても、もっともっと、「ガチ起業家」は増えて良いと思いますし、ガチ起業家には頑張ってほしいと思います。
起業するということは、周辺からの反対も、やっかみも多く、走り出すにも苦労する方は多いです。
失敗を許す、失敗しても立ち直れる国になってほしいなと思いますね。
ということで、回答でした^^