代表者(崎田)コラム

任意団体を創業して8か月経ちますが、一般社団法人にするかどうかはどこで判断すればよろしいでしょうか?

コラムです。あなたの人生にとってほんの少しでも、良いスパイスになれば嬉しいなと思います。このコラムは【しがらみなし】で書きます。起業する人、社長さんに必要であれば【タブーな話】もします。ご了承のうえ、お読みいただけると幸いです。

任意団体を創業して8か月経ちますが、一般社団法人にするかどうかはどこで判断すればよろしいでしょうか?

「任意団体を創業して8か月経ちますが、一般社団法人にするかどうかはどこで判断すればよろしいでしょうか?」
というQuoraでの質問に回答させてもらいました

任意団体には株式、合同会社のような、数字による判断基準(=所得や税金)がないので難しいところですよね。

同様の相談を受けたことが何度かありますが、どう助言すればいいのか迷いました。

ただ、判断基準は種類こそ違えど、株式や合同会社などの営利法人と同様に「メリットとデメリット」を使うのが良いのではないかと思います。

それらを続けて挙げてみますね。

【任意団体から一般社団法人にするかどうかを検討する上でのメリット、デメリット】

◇メリット

・法人ということで、他の任意団体とは違う信用力を得ることができる

・任意団体の名刺は「へ~そうなのね、で、あなたどこの馬の骨?」という反応を受けることがあるが、一般社団法人の役員の名刺だと「なるほど、ではお話しましょうか」となりやすい

・一般の人たちから一般社団法人を見ると、公益社団法人に見える

・任意団体でボランディアを募集しても応募は少ないが、一般社団法人だと集まりやすい

・任意団体で協賛金を募ると、うさんくささが漂う場合があるが、一般社団法人だとなぜかすんなり受け入れられる。企業も任意団体には協賛金を払えないが、一般社団法人ならOKというところがある

・代表理事、理事、総会、総会での報告、関わる人たちの法的な権限、といった事柄が法律で決まっているので、活動が仕組み化する

・運営している側の皆に「私たちは法人の形で立派にやっているんだ」という自負が生まれ、責任感が生まれることが多い

・法人名義の銀行口座を開くことができるので、誰かに紐付く状態を回避することができる

・法人名義でクレジットカードを作れるので、法人の活動に必要な購入を誰かのカードではなく、法人のカードで決済ができる

・審査はあるが、法人名義で融資を受けることができる

◆デメリット

・年に一度、確定申告の義務が生じる

・年に一度、都道府県、市区町村におよそ7万円の納税が発生する(地方によっては免除される場合がある)

・役員や主たる事務所の登記事項は、変更があったら変更登記する必要がある。2年に一度、役員が変わらなくても役員の登記が必要となる。

これらのメリット、デメリットを比較して、決めてゆくと良いと思います。

なお、デメリットは項目の数こそ少ないですが、コストと手間という重要な要素ですね。

で・・・最後は、

「関わる人たちが一般社団法人にしたいか現状維持が良いか」

が一番重要になってきます。

したいことをするのに、コストも手間も、少なくとも当面は関係ありません。

ちなみに、任意団体だったとして、いつか消えてしまったであろう団体が、一般社団法人であったから続いている、というケースは少なくありません。反対に、一般社団法人にしたがばかりにコストと手間に押しつぶされる団体もあります。

何が正解なのか、おそらく当人しか分かりませんし、判断もできないことかと思います。

ときが経って、良かったな~と思うこともあるでしょう。実際のお手伝いの中では、後悔した、という話はあまり聞きませんね。どうなるにせよ、やりきった感が出るのでしょうかね。

やった後悔とやらなかった後悔、後悔の度合いが大きいのは、やらなかった後悔、という社会実験の結果もあります。それでしょうかね。

ということで、

任意団体を創業して8か月経ちますが、一般社団法人にするかどうかはどこで判断すればよろしいでしょうか?

の回答でした。参考となれば嬉しいです。

ページトップへ